あっという間に桜の季節も終わり、4月も中旬となりました。
マネージャーの皆さまには、健やかにお過ごしのことと存じます。
さて本日は、4月13日(金)に実施されました、第12回マネージャー勉強会についてのご報告をさせていただきます。
今回の勉強会は、日本シングルマザー支援協会の飯原さんが運営担当してくださり、農林水産業業活性化構想研究会(以下、活構研)の上甲さんのご助言のもと、「ビジネスとしての農業」に取組み続けている有限会社ワールドファーム様の講話をお聞きしました。
有限会社ワールドファーム様は活構研とのつながりも深く、茨城県に本社を置き、熊本県・大分県・鳥取県で事業展開をし農業活性化に取り組んでおられる企業様です。
企業様URL⇒http://www.world-farm.co.jp/company_profile.html
農業ビジネスを基盤とし、六次化や農業の担い手の育成、「アグリビジネスユートピア構想」を掲げた農業の未来を変えていく企業様で、農業で年収をサラリーマンと同等にしていくことを実現されています。
そのワールドファーム様から、事業の中心となっていらっしゃる桜井さんと、立上げ当初から従事されているシングルマザーの中山さんがお越しくださいました。
まずは、桜井さんから現在の農業についてと、ワールドファーム様の取組みや業務内容についてお話しいただきました。
●儲かる農業
事業の中心は野菜のカット加工などの「六次化事業」だそうです。
農地の真ん中に加工工場を構え、1人の人が午前中は農作業。午後は工場で加工業務などの働き方をすることで、人件費・運送費・梱包費等々あらゆる側面からのコストカットが実現できるそうです。加工用の野菜は、見た目に左右されず出荷が可能で、多少の痛みやキズも許容範囲が広いので、ここも利益に直結。
そのため、月曜日~金曜日。8:00~17:00の勤務形態が確立されているとのこと。残業もほとんどなく、土日もだいたいお休み。農業でこんなことができるなんて、と驚きの声が上がっていました。
また、農業での独立も支援しているそうで、必要な資格取得のための費用の一部負担や、必要な機器の貸し出し。農地の一部譲渡や貸与もあり、農業の自営で年収800万円が実現できるとのこと。またまた、びっくり!!です。
「私も行こうかな~」という声が、どこからともなく聞こえる会議室でした。
●アグリビジネスユートピア構想
農業の振興を足掛かりに、地方創生・活性化、食物の国産化の推進など、多くの課題を行政や企業とともに進めて行こうとご尽力されているとのこと。
行政と協定を締結し、地元企業やJAの協力のもと農地の運営と工場の建設を行う施策を実施。農地整備や開拓等で協力することで、地方創生・活性化によるUターンの増加や移住の促進をしていく構想とのことです。
能登での農地再生への取組みや、深谷での観光農業施策による今後の事業展開も予定されているお話しを聞くことができました。
地方創生さわやかサポーターも、様々な市町村と今後かかわっていくためには、地方行政の課題についてしっかりとヒアリングや調査を行い、各地方の課題解決に寄与することが求められていることを改めて感じました。
地方行政も農業振興や将来の地域の担い手の育成、地域へのUIターンを含めた労働人口の増加が必要なことはとてもよくわかっています。それは、実際に地方に伺っていて、とても感じます。今回の学びとヒントを今年度以降の、さわやかサポーターの活動に活かせればと思います。